2014年12月22日
武雄市図書館のよくある誤解 - 佐賀県知事選挙について(3)
「樋渡啓祐を佐賀県知事に選んで大丈夫なの?」ということで。
樋渡啓祐、武雄市といえば一番に実績としてでてくるのが「武雄市図書館」通称TSUTAYA図書館の民間委託です。
(厳密には指定管理者制度の導入で民間委託ではありません。
さて、メディアでは大成功と称されることもある武雄市図書館の委託ですが、良く誤解されているのが以下の5点です。
武雄市図書館5つの誤解
1)利用者が増えた→スタバの利用者が増えた
2)雑誌が増えた→雑誌は販売に
3)コストが下がった→増加しています
4)改修費を民間が負担→店舗部分の改修費用を税金で負担
5)市民は満足→学生等利用しづらくなった市民も
#takeolibrary
— MAEDA Katsuyuki (@keikuma) 2014, 1月 20
武雄市図書館の問題についてはとても書ききれる量ではないので詳しく調べたい方はインターネットで検索していただくとして、ここでは図書館はなぜ税金をつかって公共事業としてする必要があるのか、そこから見て武雄市図書館はどうなのかについて、ざっくりと書いておきたいと思います。
(専門家ではないので間違ってたらツッコミお願いします。
ちなみに武雄市図書館の件に関しては、私は選定手順と経緯を特に問題視しているのですが、それはこちらのサイトにまとめてありますのでそちらを。
住民は,あらゆる表現の記録(資料)に接する権利を有しており,この住民の知る自由を保障することは,公立図書館の重要な責務である。この責務を果たすため,公立図書館は,住民の意思を受けて図書その他の資料を収集し,収集した資料を住民に提供する自由を有する。住民の中には,いろいろな事情で図書館利用から疎外されている人びとがおり,図書館は,すべての住民の知る自由の拡大に努めなければならない。
公立図書館の任務と目標より
図書館って、セーフティーネットなんですよね。さまざまな問題を抱える人が図書館を利用することで知識を得て、それを解決する。
だから、公共施設として図書館は必要とされているのだと考えています。
では、武雄市図書館についてはどうなのか。樋渡啓祐の発言を見てみましょう。
万人に受けようと思ったら、ものすごいつまんない図書館しか出来ないんですよ。この図書館が嫌だったら他所の図書館に行きゃあいいんですよ。ほんとに。
2013年05月04日, テレビ西日本 土曜NEWSファイルCUBE「武雄市“TSUTAYA図書館”オープン1ヶ月、福岡にも影響が…」
図書館の理念を無視した発言です。なぜ公立図書館が必要なのか理解していないのでしょう。
結局、武雄市図書館はスターバックスが入ったただの貸本屋(Book & Cafe)となったのです。これを税金を使ってやる意味はあったのでしょうか。
確かに年間約100万人の利用者がありました。
そのうち図書館目的で来た人はどのくらいいたのでしょう。
駐車場がいっぱいになりました。
そのとき、本当に図書館を必要としていたのに来れなかった人はどう感じたでしょう。
人が集まる場所をつくるなら他にも色々方法があります。
図書館の機能を削ってまで、4億の税金を使ってまで、樋渡啓祐前武雄市長が気に入ったという理由で特定の本屋とカフェを図書館に入れる必要はあったのでしょうか。
子どもの手の届かない高い書架。無くなった歴史資料館の常設展示。
本当に素直に喜べることでしょうか。
武雄市図書館の件については、下記サイトでとても詳しく解説されていますので、時間のある方はご一読を。
シリーズ武雄市TSUTAYA図書館 過去記事一覧
図書館の自由と武雄市図書館と図書館戦争のようなもの #takeolibrary
また、金額の話などはこちらで詳しく解説されています。
(タイトルでは判りにくいですが皮肉たっぷりの記事です。
なぜ武雄市図書館はすごいのか - 見えてるものをちゃんと見よう
自分たちの税金が使われる訳ですから、本当にこれでいいのかちょっと考えてみてください。
↓↓↓↓↓ 詳しくないけど下記のサイトでまとめています。 ↓↓↓↓↓
https://nomore-hiwatashi.com
まだまだ続くよ!
Posted by noji at 07:00 | Comments(0) | 佐賀県知事選挙
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